稲城長沼の恐怖

明けて25日の深夜、終電がなくなったので歩くことにした。距離はざっと、5〜6キロ。疲れているのに、やらなきゃいけないことがあるのに、出来ないまま終電を向かえ歩いた。警察に不審者に間違えられたくてフードを被って歩いてみたけれど、何もなく。あったら嫌だね。では何を期待しているのだろうか。ひたすら歩く。腰が痛いのに歩く。ひたすら。足を前後に出すことが自然になっていき、自分の意志ではなくリズミカルなテンポで進むころになると、もう最寄り駅だった。ラストスパートは24時間テレビのマラソンを再現。「負けないで」小池栄子ベッキー梨花だいたひかるなどの人気タレントが歌う中、僕は走る。徳光さんは、「もう少し!だからー!武道館が見えてきましたー」と実況。FAXも読んじゃってる。「あなたのおかげで、中1〜中3まで引きこもりだった私は、元気を取り戻しました。そんな私も高校の部活で全国優勝。がんばれ!もう少しですよ!」そして感動のフィナーレ。ゴール直前で奥さんと一緒に走り、涙。ゴールテープを切ったと同時に、普段は仲の良くない息子が強く抱擁。家族で号泣。日本中が豪泣。全て妄想。家に入ってすぐネタ。