僕は受験生。

闇の中を歩く。好奇の視線と自分以外がが落ちればいいという期待の中、喋る。わざと間違える、訂正、わざと間違える、訂正、わざとわざとわざと。間違えているなんてわかってるんだよ。本当のことなんて誰も教えてくれないんだ。本当のことを教えて下さい。こんな状況を救ってくれるのはGO!GO!7188でも誉められた記憶でもない。
「見せてきて!見せつけてきて!そして勉強してきて下さい。楽しんでね。」
「不安に押しつぶされそうだなんて何言ってるの!始まったばかりじゃないの!そう思うのは一年経ってからにして。今、成長期さ。」
「あと1時間後だね。心配しなくても大丈夫。自分を信じてあげてね。」
「大丈夫だよ。私が見てるから。力抜いて〜」
これだ。僕のポッケが光る。震える。ほんの少し、ほんの少しだけど、気が楽になる。僕を知るあの人からの励まし。限りあるイスを争って戦う、この状況何が支えになるかわからない。

「お前が言うなら間違いない。オレラきっと大丈夫だ」