かに 【▼蟹】

(1)甲殻綱十脚目のうち尾の短い一群の節足動物の総称。一対のはさみと四対の歩脚、堅い甲を持ち、大部分は横にはう。海産・淡水産とも種類が多く、大きさもさまざま。食用になるものも多い。タラバガニやヤシガニは分類上カニ類ではないが、一般にはカニと呼ばれる。
(2)俳句で、サワガニや、磯にいる小さいカニ類。[季]夏。《さかしげに帆綱をのぼる小―かな/鈴鹿野風呂》
――の穴這入(あなはい)り
あわてふためくさま。
――の念仏
口の中でぶつぶつつぶやくさま。
――は甲羅(こうら)に似せて穴を掘(ほ)る
人は各々その分に応じた考えや行動をする。